リグロEX5はミノキシジル5%の発毛剤!ロート製薬からの薄毛治療薬!

目次
2018年11月17日、ロート製薬からミノキシジル5%の外用液「リグロEX5」が発売される。
効果や成分、使い方などを見ていきましょう。
ミノキシジルと言えば大正製薬のリアップx5を筆頭に、つい先日アンファーがメディカルミノキ5を発売したばかりの発毛剤成分である。
日本の厚生労働省認可では外用溶液、海外の個人輸入サイトで通販や日本の医師の裁量で処方されているのがミノキシジルタブレット(内服薬)だ。
詳しく解説していきましょう。
ロート製薬から薄毛治療薬を発売!
ロート製薬と言えば、目薬や女性向け化粧品などが開発に強いイメージだが、今回は男性型脱毛症(AGA)の薄毛治療薬に参入してきました。
CMでは新川優愛さんのスキンアクアの日焼け止めでお馴染ですね。
薄毛治療薬の開発から発売の経緯!
ロート製薬が後発薬としても新規参入なイメージがあるが、過去の記事でもお伝えした「ロート製薬から脂肪幹細胞ミノキシジルが発売!?」で、ロート製薬の研究は2006年頃からのヘアサイクルにまで遡る。
2013年には脂肪由来間葉系細胞の研究へ進み、ミノキシジルには頭皮の様々な成長因子(FGF-7、VEGFA、PDGFA)に作用する事を突き止めて、この度発売する事になりました。
ロート製薬のアンケート調査によると20代~60代の男性の26.3%が「薄毛について悩んでいる」と回答し、その中で「毛髪や頭皮のために発毛剤を使用している」と回答したのは3.3%でした。
「悩んではいるが、発毛剤を使っていない」とお困りのお客様に今回のミノキシジル「リグロEX5」を使って頂き、お悩み解決と市場の活性化を見込んでいると考えているようですね。
リグロEX5とは
リグロEX5はロート製薬から2018年11月17日に発売されるミノキシジル5%製剤で頭皮に塗布する外用溶液です。
リアップx5やメディカルミノキ5と同じ塗布方式を採用している。(下記に動画掲載中)
価格は1ヶ月分60mlで7,560円(消費税込み)なので、リアップx5が60mlで7,611円である事から、ほぼ変わらず。
メディカルミノキ5が7,800円とアンファーがやや高いようにも見えるが、これは自社のスカルプDシャンプー愛用者のお抱えのユーザが大勢いるから出来る事である。
成分ミノキシジルの効果・効能
ミノキシジルの効果については過去記事のこちらを参考にしてほしい。
クリックで別ページへ
ミノキシジルの発毛メカニズムは、未だ不明な部分は多い。
しかし今回ロート製薬がミノキシジルの効能で新たに発見した事が下記である。
「ミノキシジルが脂肪由来間葉系幹細胞に働きかけ、毛の伸長に重要なFGF-7、血管誘導に重要なVEGFA、発毛に重要なPDGFAの発現を亢進(こうしん:高い度合いに進む事)することを発見しました。」
- FGF-7
- FGF-7はKGFの事で、ケラチノサイト増殖因子。
FGFは23種類もあり、発毛としての作用があるのは7番目のFGF-7だけです。FGF-7は毛乳頭から指令を受け毛母細胞へ成長因子を渡すアシスト的重要な役割。
FGF-7の減少は毛髪の減少と直結する必要不可欠な存在である。
毛母細胞の分化と増殖の促進が役割なので、脂肪幹細胞から働きかける事が分かったのは重要な発見と言えます。
- VEGFA
- VEGFAは、血管の新生に関与する血管内皮細胞増殖因子、糖たんぱく。
毛乳頭細胞からVEGFが増殖し、毛包周辺の毛細血管も増える事で退行期や休止期の髪の毛が成長期へ移行すると言われています。
AGAを発症している方は、VEGFが少ない傾向にあるのも特徴です。 - PDGFA
- PDGFAは、間葉系細胞の調整に関与したり、上皮や内皮細胞から産生される血小板由来成長因子。脂肪細胞前の脂肪前駆細胞がPDGFを放出する事で、髪の毛の幹細胞を活性化し発毛の促進が起きる事が分かっています。
ミノキシジルはヘアサイクルの2箇所で作用する事も分かっています。
ヘアサイクルを詳しく知りたい方はこちら!
成長期において、後期成長期毛包への移行促進、維持。
休止期においては、初期成長期への移行促進。
ヘアサイクルを改善して正常な状態へ戻していく作用があるので抜け毛の防止や発毛の実感が期待できるのですね。
ロート製薬のミノキシジルが発売される噂を取り上げてからは、ミノキシジルの作用を高める成分が配合されていると注目されましたが・・・
ミノキシジル以外の添加物について
発売前の注目された添加物については下記になります。
エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、酒石酸
期待していた割には良く育毛剤で見かける添加物のような気がしますね。
説明していきます。
まず1番多く含まれるエタノールですがアルコールの一種です。
これはリグロEX5を開封後、雑菌が繁殖しないように抑える為の防腐剤です。刺激も強い為、皮脂の汚れが落ちやすくもなりますが、頭皮にしみやすいのも特徴です。
プロピレングリコールも同様でアルコールの一種です。
頭皮の弱い方や炎症を起こしている方が利用するとかえって悪化したり、かゆみを引き起こす成分です。
1,3-ブチレングリコールはリアップx5やメディカルミノキ5にも含まれている成分で、サルモネラ菌やカビを殺す作用を持っています。
吸収性が良いので頭皮への保湿もありますし、毒性はありません。
アレルギー性も、ほとんどない事から育毛剤では重宝されています。
酒石酸は、ワインから抽出できる成分で酸味料として清涼飲料水やゼリーに使われる事が多い無害の食品添加物。
ミノキシジルの着色として使用された可能性が高いと言えます。
(ミノキシジルと併用可能のプロペシアを知ろう!)
ちなみにリアップx5の添加物は下記です。
ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール、セタノール、1,3-ブチレングリコール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸、エタノール
こちらはメディカルミノキ5の添加物です。
グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エタノール、リン酸
どれも似たような成分を増減しているだけのような気がしないでもないですが、ピリドキシン塩酸塩やトコフェロール酢酸エステルが入っているリアップx5の方が一歩抜き出た印象は否めないですね。
- ピリドキシン塩酸塩
- ビタミンB6の化合物、頭皮の油分による詰まりを防ぎます。
- トコフェロール酢酸エステル
- ビタミンEとも呼ばれ皮膚の血行促進、炎症や過酸化脂質の産生を抑える厚生省承認の成分。
リグロEX5の使い方を動画で公開中!
次に使い方を見てみましょう。
ロート製薬よりYouTubeにて動画が公開されていました。
副作用について
副作用についてはリアップx5やメディカルミノキ5と同じになります。
ミノキシジルは血管の拡張作用がある為、急激な血圧の低下による症状が多いのですが、それはミノキシジルタブレット(内服薬)場合で外用液のリグロx5などは頭皮の患部に直接塗布するだけなので限定的と言えます。
使用後、次の症状があらわれた場合は、副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、製品の添付文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
関係部位 症状
皮ふ 頭皮の発疹・発赤※、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等
精神神経系 頭痛、気が遠くなる、めまい
循環器 胸の痛み、心拍が速くなる
代謝系 原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ
※頭皮以外にあらわれることもあります。
多かったのは
・頭皮が熱く感じる
・髪のべたつき
・痒みが酷い
などミノキシジルを扱うと必ず経験する副作用ですね。
合う人・合わない人のチェックシート
こちらはロート製薬が公表しているセルフチェックシートで、リグロEX5を購入する直前に薬剤師の方でチェックをしてもらうようになっています。(第一類医薬品の為)
ただドラッグストアや薬局などは女性の薬剤師さんが多いので対面説明はちょっと恥ずかしい気もする。
レジまで持ってくのも気まずいのに。
やはり楽天市場やAmazonなどの通販チェックシート確認の方が安心して購入する事が出来そうですね。
最後に、リグロEX5について
大手ロート製薬の薄毛治療薬「リグロEX5」を題材に掲載させて頂きました。
個人的な見解としては、あまり他の後発薬と比べて大差ないようにも見えますが、皆様はどう思われましたか?!
ただ、商品以外のとこでもロート製薬はフィンクテクノロジーズ社と提携して健康アプリ開発に着手している模様です。
12月には人工知能(AI)が食生活の相談や睡眠品質改善のアドバイスなどが利用できるアプリを提供していくそうです。
常に新たな進化を遂げなければ、生き残れない業界です。
今後も注目していきましょう。
2018年11月8日 高橋 優一
投稿日:2020/02/19(水) 14:59:22
ロート製薬のリグロよりも、内服薬のミノキシジルの方が効くよ。