薄毛の原因を解明!加齢による17型コラーゲンの減少に注意!ビタブリッドCヘアーは信頼出来るのか?

目次
今回は薄毛やハゲになる原因について解説していこうと思います。
加齢に伴い、年々減っていく髪の毛。
この原因は男性型脱毛症のAGAだけではなかった事が分かりました。
毛包幹細胞のミニチュア化はDNA損傷による17型コラーゲンの減少が原因!?
ビタブリッドCヘアーは信用出来る?出来ない!?
薄毛の原因は加齢による17型コラーゲンの減少!?
人間の発毛メカニズムにおいて、ヘアサイクルという毛の周期は皆さんご存じだと思いますが、このヘアサイクルの乱れがAGAの原因の一つと言われていますね。
ヘアサイクルをご存じない方はこちらから
ヘアサイクルの乱れる原因の一つとして挙げられるのがDHT(ジヒドロテストステロン)と言われれる男性ホルモンです。
DHTの影響で前頭部や頭頂部から薄毛が進行していきます。
もう一方で、歳をとるにつれて薄毛が進行していく脱毛は一部しか解明されていませんでした。
女性の髪の毛が薄くなっていく原因にもなっていますね。
ミノキシジルで頭皮の血管拡張を起こして発毛させる方法も知られていますが、ごく一部に過ぎません。
2016年2月、2年以上前の記事になりますが、東京医科歯科大学の難治疾患研究所の幹細胞医学分野、西村栄美教授が「加齢は17型コラーゲンの減少により脱毛を引き起こす」と加齢による脱毛の原因を解明した事を発表しました。
まず毛の仕組みとして、頭皮の中に毛を毛根と呼びます。
毛根は毛包(もうほう)に包まれていて、毛を生成する細胞が毛包幹細胞と言われています。
毛包幹細胞は、毛包の中央部バルジ領域に存在し、細胞分裂を起こして新しい毛を作る細胞を生み出したりします。
若い頃の頭皮ですと、毛包幹細胞がヘアサイクル(毛の周期)の退行期のタイミングで正常に分裂するのですが、歳を重ねていくと次第に自己複製しなくなる毛包幹細胞が増えていきます。
これは毛包幹細胞が分裂時に新毛の細胞も供給するのですが、その影響で損傷したDNAを修復しようとする働きが弱くなっている事が原因です。
毛包幹細胞が加齢による影響で幹細胞性をなくしている為です。
そして毛包幹細胞の正常化に伴い、必要な分子がXVII型コラーゲンです。
XVII型コラーゲンは上皮組織の細胞結合の一つで膜貫通タンパク質の接着分子である。
記号では、COL17A1なので17型コラーゲンα1とも言われています。
サイト内では17型コラーゲンと表記します。
17型コラーゲンは幹細胞と基底膜を繋ぎとめておく、基底膜を貫通しているコラーゲンです。
本来、毛包幹細胞は未成熟のような状態の時は、17型コラーゲンの影響で基底膜に繋ぎとめてあります。
これが年齢を重ねるに連れてDNAが損傷されると17型コラーゲンが分解され毛包幹細胞が表皮の角化細胞に分化されてしまうのです。
しかもこの角化細胞は毛穴を徐々に縮小させ、フケや垢として頭皮の外へ排出、脱毛し最終的には毛穴を閉じてしまうと言う。
これらの実験をマウスで行い、毛包のミニチュア化(矮小化)を確認出来たと言います。
- DNA損傷と17型コラーゲン分解
- DNAが損傷されると修復する為に毛包幹細胞内で好中球エラスターゼ酵素が産生されます。
好中球エラスターゼ酵素は細菌感染と対峙する重要な分解酵素ですが、毛包幹細胞内では17型コラーゲンを分解する働きをしてしまう可能性があるようです。
非常に興味深い内容ですね。
つまり17型コラーゲンが減少しないようにすれば、子供の毛包幹細胞が基底膜から勝手に飛び出し、抜け毛の原因の角化細胞にならずに済む。
ヘアサイクルの退行期のタイミングでバジル領域内にある毛包幹細胞が正常に細胞分裂を起こせば既存の毛や新しい毛が生え変わると言う事ですね。
この事からも、加齢による薄毛の進行は医学的に証明されました。
17型コラーゲンの重要性や減少阻止の研究、毛包幹細胞の表皮角化細胞への分化抑制が今後大いに期待されています。
若い頃から薄毛の対策をしといても損はまったくないようです。
毛包が矮小して閉じてからでは対策が出来ません。
幹細胞を増やす事がポイントになっていくでしょう。
今回の記事では、白髪の原因になる色素幹細胞の部分はカットして記載してあります。
ご興味のある方は参考文献からお読み頂ければと思います。
参考文系はこちらから
https://www.aderans.co.jp/corporate/rd/case/hair_restoration18.html
さて17型コラーゲンについてこんな内容もありました。
17型コラーゲン商法に警報!?
17型コラーゲンの枯渇を阻害する治療薬は東京医科歯科大学が研究中である為、動物実験を繰り返しながら、後何年かはかかるそうです。
人の体の中で多い成分は水が7割でタンパク質が2割と言われています。
コラーゲンはタンパク質に分類され、その中で約30%を占めています。
コラーゲンは真皮や骨、腱などの主成分で基本的には体の中であらゆる部位に存在します。
働きとしては細胞間同士の結合したり境界線を生成したりする役割があります。
主に肌の表皮のすぐ下、真皮の厚さ2mmの箇所を指し、弾力性の維持やプルプル肌などの形成を担っています。
当然頭皮の髪の毛が生える毛根部分にも存在し17型コラーゲンのような重要な役割を担っているコラーゲンもあり、その種類は19種類と言われています。
コラーゲンと聞くと、女性の美容に良い、食材から摂取する事も出来る成分?なイメージがありますが、17型コラーゲンはまったくの別物です。
17型コラーゲンはサプリ内で摂取は出来ません。
ましてや頭皮からシャンプーや育毛剤で塗るような形での浸透性は皆無です。
にも関わらず、17型コラーゲンの発表後は関連商品が次々と発売されました。
後に東京医科歯科大学から以下の発表がある。
「17型コラーゲン」は通常のコラーゲンとは性質が異なるものです。
当研究室が確認した限り、市販されている製品の中に「17型コラーゲン」を配合しているものはなく、当研究室では17型以外のコラーゲンもしくは「17型コラーゲン様」の物質については薄毛・脱毛に対する効果を確認しておりません。「17型コラーゲン」は、一般的に知られるコラーゲンとは異なる膜貫通性コラーゲンであり、毛包細胞表面に結合してのみ効果を発揮するものです。
当研究室の研究成果は、17型コラーゲンを頭皮に直接塗布したり、食品として摂取したりすることによって、薄毛・脱毛に対して改善の効果を与えることをうたったものではありません。東京医科歯科大学難治疾患研究所 幹細胞医学分野 教授 西村栄美
17型コラーゲンに便乗して商品を売ろうとしている化粧品会社に騙されないで下さい。といった内容の趣旨です。
17型コラーゲン関連商品購入時にはいろいろと注意した方が良さそうですね。。
その他にも17型コラーゲンを直接的に摂取は出来なくても間接的に作用させる育毛剤を発売しているところもあるようです。
ビタブリッドCヘアーは信用出来る?!フェイク?
体の中には活性酸素という、体内の空気をサビに変えてしまう物質があります。
本来はウイルスなどから体を守る物質ですが、過剰に発生すると体の中で活性酸素を取り除こうとアミノ酸やビタミンCを消費してしまいます。
ビタミンCは17型コラーゲン生成の為に必要な成分なので、サプリなどで摂取した方が良いとの研究もあります。
ただし、サプリですと髪の毛よりも臓器を優先で消費するので毛包に届くのは極一部なんだそうです。
ビタミンCは体内に溜めておく事が出来ないので、毎日の摂取が肝心です。
そして17型コラーゲンが真皮での量を増えた事が観察されたのが「ビタブリッドCヘアー」と呼ばれる育毛剤です。
体内から摂取するのではなく、頭皮からビタミンCヘアーを浸透させて17型コラーゲンを活性化させる働きを持つようです。
イオン交換方式で12時間継続的に浸透出来る方式を採用しています。
ビタミンC以外にもミネラル(亜鉛)を含有し、紫外線や皮脂でダメージを受けた頭皮へ、イオンの力で汗や老廃物を取り込まないでビタミンCを浸透させるというものですね。
成分も化学物質を使用していない事から副作用も少ないです。
以下は学術的な発表内容です。
ビタブリッドCを生んだ革新的なバイオ融合技術は、米国化学会誌で世界有望8大技術(2001 MRS Highlight Innovations)にも選定されました。
また、全世界から約670社もの企業が訪れたコスモプロフ(左記 写真・香港開催)でも非常に注目を浴び、世界での展開も拡大中です。ビタブリッドCシリーズで活用されているハイブリッド技術は学術雑誌「Nature」のハイライトにも掲載。
また、革新技術と試験データが評価され、モンドセレクションでは「最高金賞」を受賞しております。
(Product:Vitabrid C Hair / Quality Award:Grand)
多くの芸能人が愛用している事でも知られテレビや関連書籍で数多く見かける、ビタブリッドCヘアー。
(女性芸能人はビタブリッドCフェイスを広告塔に採用中)
東京医科歯科大学よりも先に17型コラーゲンに関する育毛剤を発表したビタブリッド社を貴方はどう見ますか?
フェイクニュース?それとも信頼出来る?
信じるか信じないかはあなた次第ですね。
ご閲覧頂きありがとうございました。
2018年11月21日 高橋 優一